ルーレットには、1点の数字を狙う賭け方から赤・黒のどちらかを選ぶ賭け方まで、さまざまなベットがあります。
配当や当たりやすさが違うため、「どの賭け方が最も期待値が高いのか」と気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、同じ種類のルーレットなら、通常ベットの期待値は基本的にどれを選んでも同じです。
期待値を左右するのはチップの置き方よりも、ホイールにある0の数です。
- ルーレットの期待値と還元率
- シングルゼロ・ダブルゼロ・トリプルゼロの期待値の違い
- ストレートアップと赤黒ベットの計算方法
- 期待値が高いルーレットの選び方
- 期待損失を使った軍資金の決め方
配当そのものを先に確認したい方は、ルーレットの配当倍率と賭け方をまとめた記事もあわせてご覧ください。
ルーレットの期待値は何%?
ルーレットの期待値は、ヨーロピアンルーレットの通常ベットで賭け金のマイナス2.70%です。
これは1回ごとに2.70%負けるという意味ではなく、長期間にわたって同じ条件で賭けた場合、総ベット額の約2.70%が平均損失になるという意味です。
期待値を還元率に直すと、ヨーロピアンルーレットは97.30%となります。
| ルーレットの種類 | 0の数 | ポケット数 | ハウスエッジ | 還元率 | 1万円賭けた場合の期待損失 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヨーロピアン | 1個 | 37個 | 約2.70% | 約97.30% | 約270円 |
| アメリカン | 2個 | 38個 | 約5.26% | 約94.74% | 約526円 |
| トリプルゼロ | 3個 | 39個 | 約7.69% | 約92.31% | 約769円 |
短時間の結果は大きく上振れ・下振れしますが、ゲームを重ねるほどハウスエッジの差が収支へ表れやすくなります。
ヨーロピアン > アメリカン > トリプルゼロの順にプレイヤーへ有利です。
ルーレットの期待値の計算方法
ルーレットの期待値は、当たったときの純利益と外れたときの損失に、それぞれの発生確率を掛けて計算します。
期待値 =(的中時の純利益 × 的中確率)+(外れたときの損失 × 外れる確率)
ここでは、賭け金を1とした場合の1ゲームあたりの期待損益を計算します。
ストレートアップの期待値
ストレートアップは1つの数字に賭ける方法で、ヨーロピアンルーレットでは的中確率が37分の1、純利益は賭け金の35倍です。

(35 × 1/37)+(-1 × 36/37)= -1/37 = 約-2.70%
1,000円を1回賭けた場合の期待損失は約27円ですが、実際の1回は当たれば3万5,000円の純利益、外れれば1,000円の損失です。
期待値は次の1回の結果を予測する数字ではなく、同じ条件で何度も賭けた場合の平均値だと考えましょう。
赤・黒ベットの期待値
ヨーロピアンルーレットには赤が18個、黒が18個、緑の0が1個あります。
赤へ賭けた場合は18通りで勝ち、黒または0の19通りで負けるため、見た目の印象とは違って勝率は50%ではありません。

(1 × 18/37)+(-1 × 19/37)= -1/37 = 約-2.70%
ストレートアップより当たりやすい一方で配当が1対1に下がるため、期待値は同じ約-2.70%になります。
ルーレットは賭け方で期待値が変わる?
ヨーロピアンルーレットでは、通常のインサイドベットとアウトサイドベットの期待値は原則としてすべて約-2.70%です。
カバーする数字が増えるほど的中率は上がりますが、その分だけ配当が下がるように設計されています。

| 賭け方 | カバーする数字 | 的中確率 | 純利益の配当 | 期待値 |
|---|---|---|---|---|
| ストレートアップ | 1個 | 約2.70% | 35倍 | 約-2.70% |
| スプリット | 2個 | 約5.41% | 17倍 | 約-2.70% |
| ストリート | 3個 | 約8.11% | 11倍 | 約-2.70% |
| コーナー | 4個 | 約10.81% | 8倍 | 約-2.70% |
| シックスライン | 6個 | 約16.22% | 5倍 | 約-2.70% |
| ダズン・カラム | 12個 | 約32.43% | 2倍 | 約-2.70% |
| 赤黒・奇数偶数・ハイロー | 18個 | 約48.65% | 1倍 | 約-2.70% |
期待値が同じでも、ストレートアップは当たりにくく配当が大きいため、赤黒ベットより収支の振れ幅が大きくなります。
期待値だけでなく、当たりやすさと収支の荒さも考えて賭け方を選ぶことが大切です。
アメリカンルーレットのファイブナンバーベットは例外
アメリカンルーレットの0・00・1・2・3をまとめてカバーするファイブナンバーベットは、38分の5の確率に対して純利益の配当が6倍です。
期待値は約-7.89%となり、通常ベットの約-5.26%よりも不利なため、期待値を重視するなら避けたい賭け方です。
期待値が高いルーレットの種類
ルーレットで期待値を高めたい場合は、賭け方よりも先にホイールに0がいくつあるか確認しましょう。
1位 ヨーロピアンルーレット

ヨーロピアンルーレットは0が1個だけのシングルゼロで、通常ベットのハウスエッジは約2.70%です。
オンラインカジノやランドカジノで広く採用されており、アメリカンより期待損失を抑えられます。
ゲームを選ぶときは、ホイールに0だけがあり、00がないことを目印にしましょう。
2位 アメリカンルーレット

アメリカンルーレットには0と00があり、ポケット数が38個へ増えても通常の配当倍率はヨーロピアンと変わりません。
その結果、通常ベットのハウスエッジは約5.26%となり、ヨーロピアンの約2倍です。
同じ金額を賭けるなら、00のないシングルゼロテーブルを選ぶ方が期待損失を抑えられます。
3位 トリプルゼロルーレット

トリプルゼロルーレットは0・00・000の3つがある39ポケット型で、通常ベットのハウスエッジは約7.69%です。
通常の配当倍率はほかのルーレットと変わらないため、還元率は約92.31%まで下がります。
ホイールに000がある場合は、3種類のなかで最も期待値が低いタイプだと判断できます。
ルーレットの期待値を高くする3つのポイント
①シングルゼロのテーブルを選ぶ
最も簡単で効果が大きいのは、アメリカンのダブルゼロではなく、ヨーロピアンのシングルゼロを選ぶことです。
賭け方や賭け金を変えなくても、ハウスエッジを約5.26%から約2.70%へ下げられます。
②特殊な追加ベットは配当表を確認する
基本の賭け方は同じ期待値ですが、特殊な追加ベットには通常よりハウスエッジが高いものがあります。
特にアメリカンの0・00・1・2・3へまとめて賭けるファイブナンバーベットは期待値が低いため、配当表を確認してから選びましょう。
③還元やキャンペーンは条件まで確認する
キャッシュバックやレーキバックが対象になる場合は、ゲーム単体ではなくプレイ全体の期待値を補えることがあります。
ただし、ルーレットはボーナスの賭け条件へ反映されないか、反映率が低く設定されることも多いため、対象ゲームと出金条件を先に確認してください。
マーチンゲール法で期待値は上がらない
マーチンゲール法やフィボナッチ法などのシステムベットは、賭け金の増減方法を決める戦略です。
勝ちやすい回を作ったり、利益と損失の出方を変えたりできますが、ホイールの確率と配当は変わらないため、1円あたりの期待値は上がりません。
期待損失 = 累計ベット額 × ハウスエッジで計算できます。
ヨーロピアンルーレットで累計10万円を賭ければ、ベット順や金額の変え方にかかわらず、理論上の期待損失は約2,703円です。
マーチンゲール法は連敗時のベット額が急増する
1,000円から始めて6連敗すると、次の賭け金は6万4,000円となり、そこまでの累計ベット額は6万3,000円です。
一度勝てば小さな利益を回収しやすい反面、連敗すると軍資金やテーブル上限へ急速に近づきます。
システムベットは期待値を上げる必勝法ではなく、収支の振れ方を選ぶ資金管理法として使いましょう。
期待損失からルーレットの軍資金を決める方法
期待値を実際のプレイへ活かすなら、1回の賭け金だけでなく、予定しているスピン数を掛けた累計ベット額で考えます。
| 1回の賭け金 | スピン数 | 累計ベット額 | ヨーロピアンの期待損失 | アメリカンの期待損失 |
|---|---|---|---|---|
| 100円 | 100回 | 1万円 | 約270円 | 約526円 |
| 500円 | 100回 | 5万円 | 約1,351円 | 約2,632円 |
| 1,000円 | 100回 | 10万円 | 約2,703円 | 約5,263円 |
手元に1万円あっても、100円を100回賭ければ累計ベット額は1万円となり、途中の配当を再び賭ければ総ベット額はさらに増えます。
遊ぶ時間と回数を決めてから1回のベット額を逆算すると、想定以上にチップを増やしにくくなります。
期待値が同じならフラットベットが管理しやすい
毎回同じ金額を賭けるフラットベットは、次回のベット額が急増しないため、累計ベット額と残りの軍資金を把握しやすい方法です。
期待値そのものは変わりませんが、予定した回数まで同じペースで遊びたい初心者には向いています。
ルーレットの期待値と還元率の違い
期待値は1回のベットで平均いくら増減するかを表し、還元率は累計ベット額に対して平均何%が戻るかを表します。
ヨーロピアンルーレットへ1,000円を賭ける場合、期待損益は約-27円、期待される払い戻しは約973円です。
この関係は、還元率 = 100% – ハウスエッジと表せます。
オンラインカジノ全体の還元率については、オンラインカジノとほかのギャンブルの還元率を比較した記事で詳しく解説しています。
オンラインとランドカジノで期待値は変わる?
オンラインとランドカジノの違いだけで期待値が決まるわけではなく、0の数、配当表、特別ルールが同じなら理論上の期待値も同じです。
オンラインではRNG型とライブディーラー型がありますが、どちらもテーブルごとのルール画面を確認することが重要です。
同じヨーロピアン表記でも、最低・最高ベット額や追加ベットの配当はテーブルによって異なります。
期待値を比較するときは、ゲーム名だけでなくルールとペイテーブルまで確認しましょう。
ルーレットの期待値 解説まとめ
ルーレットの期待値は、賭ける数字の数よりも、ホイールにある0の数と特別ルールによって大きく変わります。
最後に本記事のポイントをまとめます。
- ヨーロピアンルーレットの通常ベットは期待値約-2.70%、還元率約97.30%
- アメリカンルーレットの通常ベットは期待値約-5.26%、還元率約94.74%
- トリプルゼロルーレットは期待値約-7.69%、還元率約92.31%
- 期待値を重視するなら0と00があるアメリカンよりシングルゼロを選ぶ
- 同じ種類の通常ベットなら、ストレートアップも赤黒ベットも期待値は同じ
- マーチンゲール法などで賭け金を変えても1円あたりの期待値は上がらない
- 軍資金は累計ベット額と期待損失から逆算すると管理しやすい
期待値を重視するならシングルゼロのテーブルを選び、無理のないベット額でルーレットを楽しみましょう。
ルーレットの期待値に関するよくある質問
最後に、ルーレットの期待値に関するよくある質問に回答します。


