この記事では、ブラックジャックにおける「スプリット」というアクションについて紹介したいと思います。
スプリットとは、ブラックジャックでのプレイヤーの基本的なアクションの1つです。
「split」という英単語の意味の通り、ハンドを2つに分けることができるアクションになります。
スプリットというアクションは知っているが、どのようなタイミングですればいいかわからない方や、勝率や期待値がどのように変化するか知りたい方には必見です。
この記事を見れば、初心者の方から中級者の方までブラックジャックにおけるプレイのレベルアップが可能です。
- ブラックジャックのスプリットとは
- スプリットの使い方と賭け方
- スプリットの実際の使いどころ
- スプリットのメリット・デメリット
- スプリットに関するよくある質問3選
などについて、初心者の方にもわかりやすく説明していきます。
スプリット以外にもブラックジャックの用語や初心者には複雑なルールが複数存在します。
以下の記事でブラックジャックの用語について解説しているので初心者の方はまずはそちらをチェックしてみてください。
ブラックジャックのスプリットとは
スプリットとは、最初に同じ数字のカードが2枚配られたときにのみできるアクションです。
最初の賭け額と同額を追加することで、2枚のカードを2つに分けてハンドを2つにすることができます。
ブラックジャックでは絵札(J,Q,K)は10とカウントするので、10と絵札の組み合わせでスプリットすることも可能です。
ハンドを2つにできるということは、1度のプレイで2度勝負することができるということであり、より戦略の幅を広げることができます。
また、ディーラーのルール(後で説明します)を踏まえた上で、より勝率が高くなるタイミングでスプリットを行うことも大切です。
スプリットは初心者の方からすると少し特殊なアクションに見えると思いますが、ブラックジャックで同じ数字のカードは意外ときやすいので、プレイヤーが最初に行う重要なアクションの1つなのです。
スプリットの使い方と賭け方
スプリットの基本的な内容を理解したところで、使い方と賭け方を見ていきましょう。
例えば、最初に配られたカードが以下のカードだったとします。
この場合は、数字が9と10で異なるので、当然ですがスプリットすることはできません。
プレイヤーは基本的にはヒットかスタンド(合計が19なのでほとんどのプレイヤーはスタンドすると思いますが…)を選択することになります。
次に、最初に配られたカードが以下のカードだったとします。
この場合は、どちらも10であり同じ数字となるので、プレイヤーはスプリットをすることができます。
実際のゲームでは、合計が20であり強いハンドになるので、スプリットするかどうかはプレイヤーの判断に委ねるところになります。
スプリットをする場合は、最初の賭け金と同額をベットし、スプリットを宣言します。その後、手札が2つに分かれます。
この記事では、わかりやすいようにハンドA・ハンドBとします。
その後、それぞれのハンドにカードが1枚ずつ配られます。以下のように配られたとします。
ハンドAはブラックジャック、ハンドBは10+5で合計15になりました。ハンドAはブラックジャックなのでもちろんスタンド、ハンドBはディーラーのアップカード次第でスタンドかヒットかを選択することになります。
以上がスプリットの使い方と賭け方になります。
スプリットの使いどころ
スプリットの使い方と賭け方について知ったところで、実際のゲームでの使いどころについて説明していきたいと思います。
使いどころを理解するにあたっては、ブラックジャックでヒットしたときに出てくる数字の確率を把握しておくことが重要です。
その確率は以下のようになっています。
- 1~9の数字:それぞれ1/13≒7.7%
- 10と数える数字(10,J,Q,K):4/13≒30.8%
『1~9のカードを引く確率が7%、10の数字のカードを引く確率が30%』
くらいで覚えておいてもらって構いません。
とにかく10を引く確率がとても高いのです。
実際はそれまでに出たカードやそのゲームにおけるハンドカード、ディーラーのオープンカードで確率は変動しますが、ブラックジャックで使うデッキ数は6から8が一般的なので、ここでは上記の確率を用いて説明していこうと思います。
①Aのペア
Aのペアは問答無用でスプリットするべきペアだと言われています。
理由は
- そのままではもちろんヒットしたとしても弱い組み合わせである
- スプリットすることでブラックジャックの可能性が高まる最強のハンドが2つできるから
という2つです。
ブラックジャックにおいて、Aのカードが強いカードであることはこの記事を読んでいる皆さんはご存じのことだと思います。
したがって、Aのペアであるときにスプリットを宣言することで、そのゲームをかなり有利に進めることができます。
ただし、Aのペアのスプリットはプレイヤーに有利すぎるので、その後のヒットは1度しか認めていないところが多いので注意してください。
②8のペア
8のペアも一般的にスプリットするべきペアだと言われています。
理由は、ヒットするとバーストする可能性が高いからです。
最初のハンドが8+8=16、その後バーストする確率は次に6~10のカードを引く確率と等しいので53.9%となり、半分以上の確率でバーストしてしまいます。
ブラックジャックでは、プレイヤーがバーストすると強制的に負けになるので、なるべくバーストしないように立ち回る必要があります。
「なら16でスタンドをすればいいじゃないか」と思う人もいると思いますが、ここで最初に書いたディーラーのルールの話が出てきます。
ブラックジャックでは、「ディーラーは17以上になるまでヒットする」というルールを採用しているところが少なくありません。
したがって、8のペアでスタンドを選択した場合、ディーラーがバーストする以外でのプレイヤーの勝ちはなくなってしまうのです。
ブラックジャックでのスプリットのメリット・デメリット
スプリットの使いどころについて押さえたところで、スプリットのメリット・デメリットについて説明していこうと思います。
メリット:勝率を上げることができる
使いどころで挙げた通り、適切なタイミングで使うことで、勝率を上げることができることが大きなメリットです。
期待値が高いシチュエーションでスプリットをすることが大切なポイントです。
デメリット:賭け金が増える(リスクが大きくなる)
スプリットは最初の賭け金を追加して宣言する必要があるので、当然ですが賭け金が増えることになります。予め決めている賭け額や勝ち額・負け額がある場合は、賭け金に注意してプレイする必要があります。
ブラックジャックのスプリット解説 まとめ
今回の記事では、ブラックジャックにおけるスプリットについて徹底的に紹介してきました。
少しでも理解を深めてもらえたのではあれば幸いです。大事なポイントをまとめておきます。
- スプリットは同じ数字のカードがきた時にのみ選択できるアクション
- スプリットをするには最初の賭け金と同額をベットする必要がある
- スプリットはAのペアと8のペアの時には積極的にするべき
- スプリットをすると賭け金が増えるので資金管理に注意する必要がある
ブラックジャックのスプリットに関するよくある質問
最後に、ブラックジャックのスプリットに関するよくある質問をいくつかまとめてみました。